意見 同じトピックページ はこちら
リンパ腫は,網内系およびリンパ系から発生する不均一な一群の腫瘍である。ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に大別される(ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の比較の表を参照)。
表&コラム
ホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の比較
リンパ腫はかつて,白血病とは全く異なる疾患と考えられていた。しかし現在では,細胞マーカーとそれらのマーカーを評価するツールについて理解が深まったことで,これらの2種類の悪性腫瘍の区別はしばしば曖昧であることが示されている。少なくとも早期においては,リンパ腫は比較的リンパ系に限定され,白血病は骨髄に限定されるとする考え方も,常に真実であるとは限らない。
リンパ腫の悪性細胞は,リンパ節のみならず,骨髄内と血液中でも増殖することができる。これは,慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫(CLL/SLL)や辺縁帯リンパ腫といった低悪性度の(インドレント)非ホジキンリンパ腫と,より進行の速いマントル細胞リンパ腫でより多くみられる。
Test your KnowledgeTake a Quiz!